6.線維筋痛症(FMS)…わたしの治療記録

線維筋痛症(FMS)…わたしの治療記録

線維筋痛症(FMS)…わたしの治療記録

 わたしが線維筋痛症を発症したころからの治療の記録について書いてみます。
 私の場合、心療内科の病院とペインクリニック(どりらも個人経営)の2か所に通院しています。
 基本的に投薬治療が中心で、補助的にトリガポイントブロック注射や、星状神経節ブロック注射をしています。
 病院が2つにまたがるので、治療内容や投薬の情報についてはわたし自身が2つの病院の連絡役をしています。
 2015年6月現在 服用している薬と治療はつぎのとおりです。

 ペインクリニック
 ★トリガポイント注射
 ★星状神経節ブロック注射
 ・トラマールOD錠
 ・クラシエ六君子湯エキス細粒
 ・リリカカプセル
 ・セルタッチテープ

 心療内科
 ・リフレックス
 ・サインバルタ
 ・メイラックス
 ・フルニトラゼパム
 ・アモバン
 ・ガスモチン
 ・コロネル細粒
 ・ビオフェルミン錠剤

線維筋痛症(FMS)前夜
 20歳くらいのときから過敏性大腸炎(現:過敏性腸症候群)で心療内科に通院していました。
 ひどいと各駅停車…トイレ行きでした、、、
 主なお薬はつぎのとおりです。
 ・コロネル
 ・ガスモチン
 ・メイラックス
 ・フルニトラゼパム
 ・アモバン
 この中には抗不安薬や眠剤が含まれています。
 ちなみにフルニトラゼパムが含まれているので海外への渡航はほぼできません。(日本以外では禁止薬物などに指定されているため。)

全身筋肉痛初期のころ
 2010年11月、ペインクリニックで1回目の診察を受けました。その時に病院から処方された薬はつぎのようなものです。
 ・トリプタノール
 ・テプレノンカプセル
 ・クラシエ芍薬甘草湯エキス細粒
 ・カンファタニン
 ・トラムセット配合錠
 ・ヤクバンテープ
 併せて、トリガポイント注射を上半身片側のほとんどの部位にほどこされました。注射の痛みより元の痛みの方がはるかにきつかったので注射の痛みはほとんどわかりませんでした。

1週間後…
 ペインクリニック2回目の通院をしました。このとき、上にある薬で一番効いたものはどれかと聞かれ、トラムセットと答えると、神経系かな…ということと、診断書がでて1か月の療養休暇となりました。
 その後処方された薬はつぎのとおりです。
 ・トリプタノール
 ・トラムセット配合錠
 ・クラシエ六君子湯エキス細粒
 (後ほどトラムセットの副作用が強かったため追加)
 ・セルタッチテープ
 (後ほど局所的な痛みの軽減のために追加)
 また、一度復職しましたが、年を越え2012年1月になってからも症状が悪化し、さらに1か月の療養休暇となりました。

心療内科を転院
 このとき、ずっと、過敏性大腸炎でお世話になっていた心療内科を転院することになりました。病院が遠かったため、自宅に近い心療内科を紹介され、今はそちらに通っています。
 このころだったと思いますが、シオノギ製薬が治験をしていました。(のちにこれがサインバルタの治験だったらしいことを知る。)

線維筋痛症に使える薬が増えていった…

リリカ使用開始
 2012年8月、リリカを使用開始しました。最初はふらつきが酷く、大変でした。私の場合は水分調整も大切なようで、夏場はのぼせたようになって動けない時もありました。
 それでも徐々に痛みが軽減されていったので、これは効く薬だと思いました。

心と痛みの問題…
 ある程度、投薬や注射による治療が進んでいく中で、慢性痛はこころの在りようとかかわりがあることをペインクリニックの先生がおっしゃっていました。
 わたしはこの話題には実は触れたくありませんでした。気持ちの持ちようで痛みが変わってしまうなら、今まで苦しんだのは何だったのか…。そして、この先、もっとひどい出来事を体験した時にどうなってしまうのか…。頭の中を色々な気持ちがまぜこぜによぎりました。

緑内障の疑い
 2012年夏の検診で「緑内障の疑い」と結果が出ました。(他にもLDLとか…)
 11月に眼科を受診し、経過観察の必要ありということで、その場は終わりました。
 この原因が、どうもトリプタノールと関係がありそうということでした。

トラマールが使えるようになった…
 2014年7月、それまでトラムセット配合錠を使用していましたが、副作用が強く出てわたしには使いにくかったのですが、ここで痛み止め(弱オピオイド)のトラマールカプセルが使えるようになり、副作用が軽減しました。
 また、副作用が軽減されたため痛いときに飲めるようになり、痛みの軽減にもつながりました。

リフレックスへ…
 緑内障の疑いのことや、痛みで眠れない症状があったのですが、抗うつ薬をリフレックスに変えました。
 リフレックスは、痛みも軽減し、また寝つきも良くなり心が晴れたような気分になりました。

リフレックスを心療内科へバトンタッチ…
 その後、リフレックスを徐々に増量していく過程で、心療内科の先生の提案で抗うつ薬であるリフレックスはそちらで処方することになり、上限量の3錠まで増量しました。効果については、しばらく仕事を休まないですむ安定状態に入りました。

トラマールOD錠…
 2014年12月からトラマールカプセルからトラマールOD錠に切り替えました。水がなくても飲めるのは大きなメリットで、特に朝目覚めて痛くてしょうがないときに、一錠飲んで少し休んでいれば痛みが和らぐのはとてもありがたいことでした。

サインバルタ追加…
 2014年3月一杯、療養休暇になりました。これは線維筋痛症(FMS)によるものではなく、約1月間つづいた暴言を受けたことによるものでした。
 そして復帰し5月も半ばを過ぎたころ、全身の痛みがひどくなり寝込んでしまいました。
 そこで、距離的に近い心療内科へ行ったところ、作用機序が違う抗うつ剤のサインバルタを追加されました。
 その後、起こったことですが、まずサインバルタは効き始めるまでに2週間程度かかるのですが、1週間目頃から心が晴れて痛みも少し落ち着いた時に事は起こりました。(のちにサインバルタによるものではないことがわかった。)

晴れた心でみた自分の姿に愕然とした…
 心が晴れて、痛みが落ち着いた時に、改めて自分自身をながめてみると、ボロボロの自分の姿が目に留まりました。そして、2月まで受けていた暴言の数々や、それまでにあった嫌なこと…とにかく色々なことが頭の中をよぎっていきました。
 すると、一度は落ち着いた痛みが急にひどくなっていき、ふさぎ込んでしまいました。
 なんとか、痛い体を引きずって心療内科を受診したところ、これは2月にあったことの延長であろうということでした。本来ならば、暴言や強いストレスを受けてしまったときには回復に2から3か月はかかるもので、1か月では無理、ということで再び療養休暇に入りました。

 2015年はここまでです。